株式・先物 副業相場師日記

買い(ロング)と売り(ショート)を入れる意味

個人投資家の大多数は、買い、または売りのみをする、という人が多い。特に、株式相場についてはその傾向が強いのではないかと思う。そして、、、基本的には、「買う」ことしかしない。空売りは危険なもの、という認識もあるのだろうが、それよりも、ファイナンシャルリテラシーともいうべき部分がないから、という人も多い。人によっては、空売りの説明をしてみても、「ないものを売るというのはどういうことなのか?」と繰り返し説明をさせられることがある。かなりわかりやすい説明をしたつもりでも、しっかりと理解してもらうことは難しいことが多い。

さて、ここから買いと売りを組み合わせる戦略について、少し考えてみたい。たとえば、買いポジをとる場合、たとえばNYが総崩れとなったら、翌日の東京株式市場も全面安、となることは想像に難くない。つまり、どんなに良い銘柄を選んでいても、個別銘柄の値動きだけでなく、市場そのものがもつ下落リスクに対しては、あまり効果がないのではないか、ということだ。

そこで、たとえば買いと売りを同数、または同時価総額数程度ずつ持つことで、市場そのもののダウンするリスクを抑えることができる。あとは個別銘柄の買いポジションの上昇が、持っている売りポジションの上昇より大きければ(正確には利益になる、ということだ。

繰り返すと、ロングとショートのポジションを同数程度もつことで、市場にたいしてはニュートラルな立ち位置となる。 あとは、個別銘柄のロングポジションの上昇が、ショートポジションの上昇より大きいと利益になる。(もしくは、ロングポジションの下落よりショートポジションの下落が大きければ利益になる)

これがどういうことを表すかというと、結局のところは市場のリスク・変動要因を軽減している、ということだ。あとは個別銘柄のリスクのみで、ロング銘柄のあがる理由とショート銘柄の下がる(または上がらない)理由の二つ、あるいはどちらかが正しければ、おおむね利益にはなりやすい。

株式では、信用売りをするにもいろいろと規制やルールがあり面倒だ。規制のため空売り禁止や、成り行き売り注文は株数が決まっている、など、本当に面倒なことが多い。が、商品先物取引ではショートポジションをとるのは自由だ。規制やルールはない。全くないわけではないのだが、普通の個人投資家が不自由を感じるようなことはまず起こらない。事実、私は一度も経験したことがない。

まあ、とにかく、買いと売りを同時に持つ、というやり方があるということだ。そして、そんな面倒なことをするのはなぜか?市場の暴落リスクもわかるが、同様に市場の暴騰チャンスも手放すことになるのではないか、そんな声が聞こえてきそうだ。もちろん、それにも理由があるが、それはまた別の機会に。

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