ここ最近調子がよかったけれども、そろそろシステムポートフォリオにも陰りがみえてきたか?
モメンタム、逆モメ戦略も少しずつ、サインが少なくなってきている。
その他の戦略についても、ポジションを落としていく量に比べると新規に建てるサインがあまりでなくなってきた。
また、昨日から評価損となっているRC系戦略、H系戦略で、もうちょっとマイナスが進んだ感じ。
評価損はマイナス13万円程となっている。
個人的には、ちょっと調整するだろうなと思っている。
なので実現損益としては、毎日プラスとなっているのだけれど、少しずつプラス幅が小さくなってきていることと、評価損が少しずつ膨らんでいることから、システムポートフォリオの成績が後退期に入っているようだと思っている。
さて、 ボー・ヨーダー著 「トレーディングエッジ入門」 パンローリング という本がある。
その中に、株価が上がり下がりのサイクルを繰り返していくように、マーケットはトレーダーの戦略にあったりあわなかったり、、ということを繰り返していく、という記載がある。
これは、要するにシステムや戦略がマーケットと合わない時はトレードサイズを下げる、(または見送り)ということで、トレードのトータル成績を向上させよう、ということなのだが、、、、
まぁ、今はまさに、そんな印象を自分のポートフォリオにもっているわけである。
しかし、この本の監修者まえがきで長尾慎太郎氏が述べているように、「こういったタイプのマネーマネジメントは実用に耐えるレベルのものを編み出すことはなかなか難しいのが現実であり、実際にはある戦略が有効な局面と、そうでない局面を判別するためのアルゴリズムを別にもたなくてはならない」わけである。
本書では、システムの成績をウォッチすることで、トレード戦略が効いているときには資金を投入、効き具合が悪い時は資金引き上げをすることを勧めているのだが、、、、
正直、そういうことってできるのか?と思ってしまう。
理屈はわかる。わかるけれども、そもそも、そういうことが人間はできるのか?
それはつまり、「明日のシステムの成績がよいか悪いか」ということがわかる、ということであり、、、それは「明日の株価は高いか安いか?」ということがわかるのと同じことではないのか?
これはタイムマシンがないとできないのではないだろうか?
もちろん、、、システムトレーダーとしては、こういう風に資産が推移しているときは、ポジションを半分にする、などマネーマネジメントとして成績検証をすることは理屈としては可能だが、、、
今の私のスキルでは、そういった検証はできない。
そして、厳密な検証ができない以上、連敗が続いたので、、とか、連勝が続いたので、、、とか、ふわっとしたモノサシでやることになり、、、、
それはつまり、裁量で相場を張ることと変わらない。
ということで、やはり、今日もポートフォリオは今後、不調になっていくかもしれない、と思いつつ、、、、
サイン通りの手仕舞、仕掛けオーダーを出すのである。
ところで、勘違いをしないでほしいのだが、私はトレーディングエッジ入門を否定しているわけではない。
チャートを読める人もいるのだから、システムの流れを読める人がいるかもしれない。
ただ、私にとってはかなり難しいと思う、というだけである。
ちなみに、ラリーウイリアムズ著 相場で儲ける法という本にも、連敗をしたらベットする額を増やすことで、システムのトータル成績を上げる、という方法についての記述があった。
ボーヨーダー氏の考えはこれに似ている。
ただ、彼はこの辺りを観察など、ふわっとした個人の感覚で行う、という記述であったのに対して、、、
ラリーウイリアムズはシステム化していた、という違いはある。
相場は完全な正規分布ではなく、偏りがあることは明らかである。
ファットテールであり、ランダムではなくトレンドが存在している。
なので、ポートフォリオの成績にもそういうトレンドが出るのかもしれない。
そう考えると、トレーディングエッジ入門も、実は研究の余地がある分野なのではないか・・・・?
マネーマネジメントの研究というべきか、、、だが、とにもかくにも、上記で上げたように、私がトレーディングエッジ入門を否定しているわけではないという理由はそこにある。
近い将来、そういったマネーマネジメントを運用に取り入れる日が来るのかもしれない。
ただ、私は統計的優位性を根拠に相場を張っている。
したがって、そういうマネーマネジメントを取り入れるときは、、、
もちろん、ラリーウイリアムズのように、完全にメカニカルに行われるべきであり、裁量でなされるべきではない、と考えていることは付け加えておく。
現在のポジション 1100万ほど。
本日の実現損益 プラス25000円ほど。
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