相場で儲けるための三原則
まずは「相場で勝つ」という状態を定義する必要がある。短期間で大儲けができることを「勝つ」と表現するなら、そのための勝ち方を私は知らない。あるいは、百パーセント儲かって、損もしない、ということを「勝つ」と表現するのなら、インサイダー取引をする、ということになるだろうか。それとて、エントリーやイグジットのタイミングがおかしければダメだろうし、なかなか難しいものがある。
さて、ここでは「継続的に取引を行い、儲かったり損をしたりをするけれども、長い目でみればトータルでプラスになっている」という状態を「勝つ」と表現することにしよう。実は、そのために必要なことは多岐にわたる。今、ぱっと頭の中に思い付いたものだけでも、市場の理解、銘柄の理解、取引ルール、証券会社への発注、資金管理、ポジションの建て方、落とし方、メンタル部分の理解、基礎的な数学力、実行力、人によってはコンピューターの使用方法などがあげられるだろう。そしてこれらはあくまでも基礎的なもので、これらに加えて実際に儲かるためにはどういう取引を行うのか?ということを見つける必要がある。
これらを身につけるためには、いろいろな能力が必要だと思うかもしれない。しかし、全体でみると複雑でも、一つ一つは別段どうということもない。そして、これら一つ一つを理解し、身につけるのはやはりシンプルな方法で事足りる。そのために必要だと思われる三原則を、ここで皆様にお伝えしようというわけである。
それは、努力・努力・努力である。
・・・というと、何をえらそうに、と言われるのが関の山だが、本当のことなのでしょうがない。努力というと、「嫌々ながらも目的のためにがんばって取り組む」というイメージがあるかもしれないが、決してそうではない。何を言いたいかというと、ひたむきに取り組むことで、上であげた色んなハードルをクリアすることができますよね、ということである。そして、興味・関心があれば、関連書籍も読みますよね、データも取ったり、色んな角度から学びを得ようとしますよね、そうしているうちに、上達してゆきますよね、ということなのである。
夢中は強い。ここでいう努力とは、そういう没頭する力のことだとご理解願いたい。
ただし、一つだけ注意点がある。努力というのはエンジンだ。そして、最終成果は「勝つこと」だ。上で定義した「勝つ」に向かって最短で進む方法はあるだろうが、ともかく、エンジンに火を灯さなければ何もはじまらない。この時、進むべき方向性が最終成果の「勝つ」に向かっているか?それだけは確認している必要がある。もちろん、私が「努力・努力・努力」と表現する言葉の中には、そういった方向性が最終成果に向かっているのか?をチェックする、という意味合いも当然に含まれている。ある意味、一番大切かもしれない部分だ。こういった物事をチェックすることができなければ、あなたという機体は火を灯したエンジンのせいで、「勝つ」とは反対方向に進んでゆく可能性がある。
では、最終成果に向かっているのかをどうやってチェックすればよいか?それも「努力」の中に含まれている。興味があればいろいろな情報にどん欲にふれてゆき、正解と不正解をより分けて考えてゆくことができるからである。
余談だが、私は相場をやり始めた頃は、一日十時間近く、毎日相場のデータをとったり、勉強をしていた。
兎にも角にも、まずはエンジンに火を灯すことだ。いや、私は相場には打ち込めそうもないな、と思うのならば投資はやめておく方がよいと思う。それはそれで、相場に対する一つの立派な判断である。
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