株式・先物 副業相場師日記

最初に商品先物で手掛けたのは「小豆相場」であった。昔は「赤いダイヤ」という小説があったように、投機的な商品の代名詞のようなものだったそうだが、その当時ではすでに国内の商品ということで、為替が絡むトウモロコシや大豆などと比べても、値動きがゆっくりとしていた。また、商品先物取引はレバレッジが効いているから少しの値動きで大儲け・大損をする、という仕組みだったが、価格の変動率については、二倍や二分の一になる、ということも異常な値動きで、安くて8000円~高くて18000円といった程度であった。もちろん、通常はそれより小さい範囲でしか価格は動かなかった。(株なら、と考えると、いかに小さい値動きかは想像がつくと思う。)そのため、レバレッジを自主的に落として少な目の玉を建てると、基本的には逆張りで勝つ可能性が高くなる相場であった。また、実際にモノとして流通しており、あまりにも価格が高くなると需要が減っていずれは安くなり、あまりにも安くなると今度は需要が増えて価格を押し上げていずれは高くなる、という、当たり前が通用する上、加えて、秋の収穫期には商品が出回り、価格が安くなる、春には高くなる、という季節要因を考慮することで、株と比べても理屈で利益をとることができやすい世界だった。

やはり、ここでもちょっと儲かったり、ちょっと損をしたりしながら、それでも20万円ちかく儲けたときは、もう得意になって、自分は天才ではないか、と思うほどだった。この時の資金は150万たらずだったので、短期間で10%以上も稼いだ、ということで大満足をしていた。

このあたりは、他の天狗になっている初心者の皆様とおなじく、私も同様にアホであった。

しかし、すぐに利益を出すことが難しくなってしまった。やはり偶然の要素というか、そういった運も味方をしての利益であったためで、玉の建て方・重ね方もヘタクソなら、メンタル部分でも理解に乏しい、という有様で、今考えてみるとほとんど運だけに頼っていたといえる。

結果としてはそれがよかった。というのが、悩んでからさらに、相場の勉強を始め、どうすれば商品先物取引で稼ぐことができるのか?ということについて、さらに学びを深めていったからである。

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